がちゃこん!

スタートはいつもここから。

冬グローブ考

吸湿発熱素材

文字通り湿気を吸って熱を発する素材。水が蒸発する時に熱を奪う気化熱は良く知られてますがこれはその反対、繊維が湿気を吸って液体に戻る時に気体の運動エネルギーを奪い返して発熱するんだとか。あくまでエネルギー保存の法則の中での出来事なので、繊維の種類は特殊な素材ではなく綿でも羊毛でも化繊でもなんでも良く、ヒートテックや僕が持ってたこのグローブに使われていたRS-TAICHIのヒートジェネレーターはより効果が高くなるように何種類かの繊維を組み合わせたものらしいです。冬グローブとしての効果は気温一桁台でも手が冷えて痛くなるようなことはありませんでしたが、湿度を吸収して発熱するという性質上、常に若干の湿り気を感じてあんまり快適ではありませんでした。対策として薄手のインナーグローブを取り入れてみたところ、インナーに湿気を取られて発熱量が落ち、手がキンキンに冷えるようになってしまいました。最後は常に湿ってたせいか、ひと冬使ってガレージに放置しておいたらカビだらけになってしまいお役御免に。あとこの記事書くのにタイチのHPみたら現在ヒートジェネレーター素材の製品は無いみたい。どうも防風や防水性を要求されるバイク用の防寒着には相性が悪かったようです。

tnii-tes.com

GORE-TEX

次に購入したのがゴアテックスのグローブ。特徴は蒸気は通すが水分は通さないので防水性がありながら蒸れないこと。それがなぜ寒さにも強いのかというと水分が通れないほど細く入り組んだゴアテックス素材が透過する空気の流れを細かく分けて、皮膚に直接冷たい風が当たらなくなるためだそうです。実際の使用感は吸湿発熱素材に引けをとらない防寒性、かつ蒸れないので非常に快適でした。ただ前のグローブはインナーの使用も考慮して大き目を選んだら多少ブカブカして操作性に不満があったのでジャストサイズを購入したつもりが、コミネのグローブはタイチより若干小さめのようで思ったよりキツクなってしまったのでこれも2シーズンで引退しました。ちなみに今もガレージにほっぽらかしてますがカビてません。

www.descente.co.jp

電熱グローブ

グリップヒーター装備の1400GTRを手放したのを機に購入。やはり電熱・・・!!電熱は全てを解決する・・・!!現行のコミネの電熱グローブは温度が三段階、発熱範囲が指・甲側、手の平側、その両方の三種類。指・甲側+パワー2段階目でこの間の百里行きの早朝気温1℃でも「冷えるなー」程度で済みました。全面発熱+フルパワーならハッキリ暖かいレベルですが専用バッテリー駆動だと多分一時間もちません(指・甲+2段階で約2時間でした)。バッテリーを長持ちさせるために冷えてきた時だけ電源を入れるのも試しましたが、グローブ自体の防寒性は上記の2種に劣るので結局入れっぱなしに。長時間使用するならバイクから給電するのが一番ですが、ケーブルが邪魔くさいですね。降りる時に外すの忘れてブッチ切りそう。

総評

結論としてゴアテックスグローブとグリップヒーターの組み合わせが個人的に最強だと思います。エストレヤのグリップもチビてきたので試しに安いヒーターつけてみようかな。