がちゃこん!

スタートはいつもここから。

Z H2 SE インプレ(前半)

<first impression>

発表時の第一印象は「デーハー!」でしたが実車と対面すると黒の面積が多くて想像してたより地味?というか落ち着いた感じ。タンクは派手だけどまたがるとヘルメットのアゴに隠れて見えないしね。足着きはかかとまで着いてひざがほんのり曲がるくらいで良好(身長181cm股下81cmの場合)。ステップはちょっと足に触る程度に前気味。ハンドルは前後は遠からずだけどパイプハンドルとしては低くて幅が広いストリートファイターポジションでごく浅い前傾になります。両足踏ん張って幅広いハンドルを扱えるので引き起こしや取り回しは軽々(前車1400GTRに比べると何乗っても軽く感じるけど)。ただし近年のスポーツバイクらしく車体の高い位置に座らされてる感覚はありますね。

<start>

エンジンスタートはキルスイッチを上にスライドでエンジン停止、下でスタートするタイプ。これあんまり好きじゃない。排気音はまあまあ静かですが長い樹脂性インテーク辺りからビビビビ、ガーガ―と共振してる様な音が耳につきます。3000rpmくらいから排気音がデカくなるので聞こえなくなりますが。慣らし第一段階は4000rpmしばりですがちょっとスロットルひねるとあっという間。ビュンビュン回ります。期待してたほど軽くないクラッチ(アシストスリッパー付き。ワイヤークラッチだとすごく軽い車もあるけど油圧だとあんまり恩恵を得られないのか、エンジン強力だからアシスト有ってもクラッチスプリング弱く出来ないのか)を握って1速にがちゃこん!とシフト。そろそろとクラッチを離して・・・おや?初めてのアシスト付きのせいかミートポイントが良く分からん。免許取立ての様にギクシャクした発進をしてしまった(まあ1日で慣れたけど)。路上に出ると初めての感動ポイント、ドン付きゼロ!これが電子制御スロットルの恩恵なのか。全閉から無造作に開けてもススーッと前に出ます。いやスゲースゲー。しかしアイドリング回転数も電子制御でエンジン止まらないギリギリ低めを狙っているようで5速6速の高いギアでアイドリング巡航しようとすると回転数が上下するハンチングが出ます。おそらく走行抵抗に負けて回転落ちた瞬間にスロットル開けて、回転数復帰したらまた閉じてを繰り返してるよう。低回転でも充分にトルクは出てるのでもう少しだけアイドリング高めに調整すればビッグバイクらしくアイドリングだけヌルヌル走れるのになー。

<hi speed cruise>

さて慣れないバイクを慣れない街で納車したので、高速使ってさっさと地元に帰りましょう。慣らし4000rpmだと6速約90km/h。ビュンビュン抜いてく車達にお前ら次会うときはバックミラーの点にしてやるからなと暗い情熱を燃やしながらクルーズコントロールを使用して巡航。1.5km/h刻みでしか速度調整できないので若干イライラしますが、設定速度ピッタリで走れる訳でもない(上り下りで加減速します)ので諦めます。ここで第2の感動ポイント、電制サスがかなり凄い。バイク引き取りはまだコロナ感染が落ち着いてない時期だったので電車を避けてレンタカー乗り捨てで行ったのですが、納車2週間前に震度6強地震があり常磐自動車道・新地IC付近は路肩のガードレールが上下にジグザグになっているほどの被害。当然路面もガッタガタ。段差に乗り上げるたびにドッカンドッカンとシートからケツが浮くほどの突き上げとそのお釣りをくらってましたが、帰り道は段差にフロントが乗り上げた瞬間「ドッ!」と衝撃は来るのですがその後が「・・・スンッ」と何事もなくいなしてしまいます。えーこんな違うの・・・こらぁ28万出す価値あるぜ・・・(ノーマル¥1,914,000、SE¥2,200,000)。

長くなっちゃったので後半に続く・・・