アフリカツインが気になるのはたぶんAX-1に似てるから、というよりAX-1が当時のアフリカツインに寄せたデザインだったのね。ツインヘッドライトを収めたコンパクトなアッパーカウルから直線的に広がるラジエータシュラウド、ダウンフェンダーやブロンズ塗装のクラッチカバーなどシルエットからディティールまでなにかと共通点があるんですよ。
AX-1はほんといいバイクです。バイクに乗る人って4輪にはない身軽さや自由さを求めてると思うんですが、そういう欲求をかなり高いレベルで満たしてくれます。今でも新車で手に入るなら間違いなく買いです。
新車に限るのは、このバイク電装系がちと弱いらしく、僕の乗ってた個体も高回転を多用してると突然電源が落ちてエンジン停止は勿論、ライトもウィンカーも消えてしまうという夜間走行中なら命に関わるトラブルが頻発するようになり、修理しようにも07年当時で既にCDIなどの電装系パーツはメーカー在庫が払底して修理維持が難しい状態だったからです。
ちなみにAX-1における高回転とは10000回転以上のこと。え?タコメーター10000回転までしかないじゃないかって?うん、メーターの文字書いてないところまで回るんですよこのエンジン(笑)そんなことばっかりしてたから壊れたんだな・・・
最後に現在乗ってるエストレヤとエンジンスペック比較。
型式 水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
内径×行程 70.0×64.8 66.0×73.0
圧縮比 11.0:1 9.0:1
最高出力 29PS/8500rpm 18PS/7500rpm
最大トルク 2.6kgm/7500rpm 1.8kgf・m/5500rpm
ショートストローク高回転型vsロングストローク低回転型。まあ見事に正反対な性格。でもこの2台、設計年次は1~2年しか違わないほぼ同級生なんですよね。80年代後半から90年代前半、各メーカーがいろんな方向性を試していた最高にカオスで最高に楽しい時代の申し子達。